2011年11月29日
高松ファイブアローズに思うこと

2008−09シーズン滋賀県立体育館、滋賀レイクスターズ 対 高松ファイブアローズ戦。土曜日は高松に完敗した次の日曜日、試合は一進一退の攻防の展開。しかし第4クォーター、残り30秒を切ったところでマットギャリソンの放った3ポイントは無情にもリングにかすりもせずフープに吸い込まれて万事休す。2階席で観戦していた僕は膝から崩れ落ちました。その時のコンクリートの冷たさは今でも感触に残っています。
「米原でOTだったけど勝てたんだし、今日もきっと勝つやろう。」bjリーグの事、右も左も分かっていなかった僕に、優勝を目指すチームとそうでないチームとのレベルの違いをまざまざと見せつけられた試合でした。同時に僕のbj観を根底からくつがえされた試合でした。
「滋賀レイクスターズもこの高松ファイブアローズのようなチームになって欲しい。いや、ならなければならない。」そう思いました。

このシーズン結局対戦成績は1勝7敗。今から思えば1勝出来た事も奇跡だったと思います。ところが次のシーズン、この対戦成績が5勝2敗となります。僕にしてみれば「嘘でしょう?。」という感覚でした。
僕は両親が四国出身なので、四国には何度も行った事があり、大好きな土地なのです。子どもの頃は宇高連絡船の甲板で食べる讃岐うどんが何よりの楽しみでした。しかし、高松市総合体育館には一度も足を運んだ事がありません。
それは僕の高松ファイブアローズに対する思いが2008−2009シーズンから時間が止まったままだからです。
あの強い高松ファイブアローズを返して欲しい。近鉄特急のようなユニフォームも東京アパッチの真似のようなユニフォームも興味無いです。あの最強の緑のユニフォームを返して欲しい。最強の高松ファイブアローズと、あれから成長した滋賀レイクスターズとのガチ勝負を見てみたいのです。

日曜日の試合、第3クォーターの途中でファイブアローズの選手の皆さんからあきらかに戦意が無くなりました。僕のヒーロー菊池選手も刀を鞘に納めた感じでした。今までのファイブアローズならどれだけ離されても最後まで戦意は無くなりませんでした。それがファイブアローズの最大の魅力でしたしアローズ魂だと思っていました。
でも選手の皆さんを責められるでしょうか。責められないと思います。一人、また一人去り、残された選手の皆さんの気持ちは如何ほどのものなのでしょう。

菊池選手、高田選手、ファイブアローズの皆さん。栄枯盛衰の「栄枯」とは、草木が生い茂ったり枯れたりすることの意味で、繁栄がいつまでも続く事は無く、いずれは衰える事というです。しかし、しかしです。降り続く雨がこの世に無いように、衰えた次は必ず栄える時がくるものなのです。人生とは単にその繰り返しなだけです。どうか心折れないで下さい。しんどい時は耐え忍ぶ時。そのしんどい時を最後まで耐えた人に初めて笑顔の時間がやってくるのです。
そして、しんどい時を最後までついて来てくれた人たちは本物の友達です。どうかその人達は一生大切にしてあげて下さい。
Posted by せん(閃) at 14:01│Comments(6)
│高松ファイブアローズ
この記事へのコメント
ああ~ジョージがケガして選手全員が「3」のリストバンドして戦った試合ですね。
ドアマットチーム・・・
3季目となると、さすがにしんどいですよ。(^_^;)
近鉄特急オモロいので、堂々とパクらせていただきます!!m(__)m
ドアマットチーム・・・
3季目となると、さすがにしんどいですよ。(^_^;)
近鉄特急オモロいので、堂々とパクらせていただきます!!m(__)m
Posted by KNG at 2011年11月29日 16:36
KNGさん、お久しぶりです、儲かってますか?。
近鉄特急かスズメバチか迷ったのですけど。分かって頂けるとは思いますが、ユニにケチをつけたい訳ではありません。
この節は金曜日に浜大津のローソンでマットギャリソンとゴードンジェームズが買い物している所に遭遇しまして、手振り素振りで必死に「頑張って!。」ってメッセージを伝えました。ゴードンがハグしてくれましたよ。ちなみにゴードンはコーヒー牛乳を買って行きました。
bjの事、何も知らない僕はジョージの怪我でファイブアローズの戦力が落ちると思いました。でも真に強いチームとはこういう時にこそ更に強くなるものだと学びました。そういう意味では怪我人が出ると普通にチーム力が落ちるレイクスターズはまだまだ強いチームとは言えませんね。
「頑張って!。」って無責任に言ってはいけないのはよく分かっています。でもそれしか言えない、それしか出来ない自分の無力さが悔しいです。
近鉄特急かスズメバチか迷ったのですけど。分かって頂けるとは思いますが、ユニにケチをつけたい訳ではありません。
この節は金曜日に浜大津のローソンでマットギャリソンとゴードンジェームズが買い物している所に遭遇しまして、手振り素振りで必死に「頑張って!。」ってメッセージを伝えました。ゴードンがハグしてくれましたよ。ちなみにゴードンはコーヒー牛乳を買って行きました。
bjの事、何も知らない僕はジョージの怪我でファイブアローズの戦力が落ちると思いました。でも真に強いチームとはこういう時にこそ更に強くなるものだと学びました。そういう意味では怪我人が出ると普通にチーム力が落ちるレイクスターズはまだまだ強いチームとは言えませんね。
「頑張って!。」って無責任に言ってはいけないのはよく分かっています。でもそれしか言えない、それしか出来ない自分の無力さが悔しいです。
Posted by せん at 2011年11月29日 19:51
こんにちは。
私は全盛期のファイブアローズを知りません。
でも、昨シーズン、那覇でキングスに勝利したゲームが忘れられません。
第4Q、スパークス選手をファウルアウトで欠いて、外国人2名の合計7名の戦いになりました。しかもアローズは5ファウル。接戦でしたが、完全ド・アウェイ状態で、異常なぐらい蒸し暑い会場、何にしてもアローズにとって条件が不利でした。
そんな中、金澤hcも選手にも、不思議な落ち着きがありました。
そして、菊池選手の決勝3Pがすべてでした。
あのシーンを何度も思い出します。すべてを託された菊池選手の力強い3P。
そのままOTにもつれ込み、あの環境の中、ついに勝利。本当に感動しました!!
選手層がそれほど変わったと思いませんが、なぜそれがいまできなくなったのかわかりません。
戦意を失っているのではなく、傷ついているのです...こころがボロボロなのですよ、きっと。
どうすればいいんですかね...
私は全盛期のファイブアローズを知りません。
でも、昨シーズン、那覇でキングスに勝利したゲームが忘れられません。
第4Q、スパークス選手をファウルアウトで欠いて、外国人2名の合計7名の戦いになりました。しかもアローズは5ファウル。接戦でしたが、完全ド・アウェイ状態で、異常なぐらい蒸し暑い会場、何にしてもアローズにとって条件が不利でした。
そんな中、金澤hcも選手にも、不思議な落ち着きがありました。
そして、菊池選手の決勝3Pがすべてでした。
あのシーンを何度も思い出します。すべてを託された菊池選手の力強い3P。
そのままOTにもつれ込み、あの環境の中、ついに勝利。本当に感動しました!!
選手層がそれほど変わったと思いませんが、なぜそれがいまできなくなったのかわかりません。
戦意を失っているのではなく、傷ついているのです...こころがボロボロなのですよ、きっと。
どうすればいいんですかね...
Posted by ちゅら at 2011年11月30日 12:32
ちゅらさん。
傷ついている.....、その表現が一番合っていると思います。
昨シーズンのファイブアローズの勝利、ちゅらさんホント幸せいっぱいでしたね。
全盛期のアローズは外国人選手も凄かったですがとにかく日本人選手が凄かったんです。「どうせbjは外国人選手で決まるんでしょ?。」というよくある一般論がまやかしだな、と思いました。
フェニックスもそうですけど、やっぱりしっかりとした日本人プレイヤーがいるチームは魅力的だし強いですよ。
四国って香川県だけではなくどこも概ね貧乏です。だから四国ファイブアローズじゃだめなのでしょうか。四国にbjのチームが存続している事じたいが奇跡だと思うので。
傷ついている.....、その表現が一番合っていると思います。
昨シーズンのファイブアローズの勝利、ちゅらさんホント幸せいっぱいでしたね。
全盛期のアローズは外国人選手も凄かったですがとにかく日本人選手が凄かったんです。「どうせbjは外国人選手で決まるんでしょ?。」というよくある一般論がまやかしだな、と思いました。
フェニックスもそうですけど、やっぱりしっかりとした日本人プレイヤーがいるチームは魅力的だし強いですよ。
四国って香川県だけではなくどこも概ね貧乏です。だから四国ファイブアローズじゃだめなのでしょうか。四国にbjのチームが存続している事じたいが奇跡だと思うので。
Posted by せん at 2011年11月30日 19:40
こんばんは。
後出しジャンケンだと言われればそれまでですが、あの試合私は「ギャリソンと中川和を抑えれば勝機が見えてくる」と踏んでました。結果その二人にいいようにやられた訳ですが…。
個人的に高松ファイブアローズというチームには勝手に縁を感じてます。初めてbjリーグを観に行ったのがエヴェッサVSファイブアローズ、エヴェッサブースターとして最初で最後の遠征も高松、レイクスの公式戦初遠征も高松、といった具合です。
私もアローズの魅力は最後の最後まで魂のこもったプレイをするところだと思ってます。厳しい実況は続くと思います。無責任かめしれませんが、それでもアローズの皆様には闘い続けてほしいと思ってます
後出しジャンケンだと言われればそれまでですが、あの試合私は「ギャリソンと中川和を抑えれば勝機が見えてくる」と踏んでました。結果その二人にいいようにやられた訳ですが…。
個人的に高松ファイブアローズというチームには勝手に縁を感じてます。初めてbjリーグを観に行ったのがエヴェッサVSファイブアローズ、エヴェッサブースターとして最初で最後の遠征も高松、レイクスの公式戦初遠征も高松、といった具合です。
私もアローズの魅力は最後の最後まで魂のこもったプレイをするところだと思ってます。厳しい実況は続くと思います。無責任かめしれませんが、それでもアローズの皆様には闘い続けてほしいと思ってます
Posted by Bりゅう at 2011年12月01日 01:43
Bりゅうちゃん、ありがとう。
中川選手ね〜こんな凄い選手がファイブアローズには居たんだと、ただ驚愕しました。なんかもっとメジャーになって、ファン投票とかで選ばれるべきでは?、という選手の集まりでしたね。でもそういう月見草みたいなチームだったからこそ今でも尊敬されるチームなのかもしれませんね。
そんな凄かったファイブアローズより強いエヴェッサにレイクスターズは闘いを挑んでいる訳で、スポンサーさんには申し訳ないですが、ホント餅ついている場合じゃないと思っています。フェニックスの様に、大晦日や元旦も当たり前の様に練習しなきゃ。バスケットボール選手なんだから。プロ野球選手じゃないんだから。
先のコメントにも書きましたが、四国って総体的に貧乏なんですよ。僕の両方のおばあちゃん、それぞれ県は違うのに、二人して仏壇ねお供えの干からびたご飯をお茶漬けにして食べてましたもん。
3つも橋作ったけれどさして経済が潤った訳でもなく、ぶっちゃけ国からの補助金が無いと成り立たない地域です。責められないし、仕方が無いです。もしBりゅうちゃんがこれから瀬戸内海に工場を建てようと思ったら、やっぱり新居浜より山陽自動車道や新幹線のある福山の方を出来れば選ぼうと思うでしょう。
コミッショナーは「47チーム作る。」と豪語してますが、理想と現実は別物です。香川県だけならしんどくても、4つの県を一つの母体とするクラブチームならなんとかなるかもしれない。コミッショナーだって往年のファイブアローズが復活するのなら文句はないと思います。(コミッショナー裁量ばっかり乱発してるのですから文句言えた義理じゃない。)四国は他の県によくありがちな隣県のどうしのいがみ合いとかも少ないですし、阿波踊りの時にファイブアローズとか良い宣伝になると思うのです。
「四国じゃ広すぎる。」と思うかもしれないけれど、面積的に言えば岩手県よりちょい大きい位です。「道後温泉プレゼンツ」なんて結構魅力的なパッケージを作れるのではないかと思う訳です。
大分ヒートデビルズの時も書きましたが、座して待って居ても埒があきません。縦縞を横縞に変えるくらいの発想転換がないと。アローズプロジェクトを頑張っている人たちには大変申し訳ないですが、根本的な解決に至るとは到底思えないのです。ある程度の規模の資本提携がないとチームの運営がままならないのは最初からわかっている事なのですから。
オールスターゲームが今シーズン埼玉で開催されます。順当にいけば次は高松なんです。その時までに少しでも往年のファイブアローズが復活して欲しい。胸を張って全国のbjファンを呼び寄せられるようなそんな強豪チームに生まれ変わって欲しいです。
中川選手ね〜こんな凄い選手がファイブアローズには居たんだと、ただ驚愕しました。なんかもっとメジャーになって、ファン投票とかで選ばれるべきでは?、という選手の集まりでしたね。でもそういう月見草みたいなチームだったからこそ今でも尊敬されるチームなのかもしれませんね。
そんな凄かったファイブアローズより強いエヴェッサにレイクスターズは闘いを挑んでいる訳で、スポンサーさんには申し訳ないですが、ホント餅ついている場合じゃないと思っています。フェニックスの様に、大晦日や元旦も当たり前の様に練習しなきゃ。バスケットボール選手なんだから。プロ野球選手じゃないんだから。
先のコメントにも書きましたが、四国って総体的に貧乏なんですよ。僕の両方のおばあちゃん、それぞれ県は違うのに、二人して仏壇ねお供えの干からびたご飯をお茶漬けにして食べてましたもん。
3つも橋作ったけれどさして経済が潤った訳でもなく、ぶっちゃけ国からの補助金が無いと成り立たない地域です。責められないし、仕方が無いです。もしBりゅうちゃんがこれから瀬戸内海に工場を建てようと思ったら、やっぱり新居浜より山陽自動車道や新幹線のある福山の方を出来れば選ぼうと思うでしょう。
コミッショナーは「47チーム作る。」と豪語してますが、理想と現実は別物です。香川県だけならしんどくても、4つの県を一つの母体とするクラブチームならなんとかなるかもしれない。コミッショナーだって往年のファイブアローズが復活するのなら文句はないと思います。(コミッショナー裁量ばっかり乱発してるのですから文句言えた義理じゃない。)四国は他の県によくありがちな隣県のどうしのいがみ合いとかも少ないですし、阿波踊りの時にファイブアローズとか良い宣伝になると思うのです。
「四国じゃ広すぎる。」と思うかもしれないけれど、面積的に言えば岩手県よりちょい大きい位です。「道後温泉プレゼンツ」なんて結構魅力的なパッケージを作れるのではないかと思う訳です。
大分ヒートデビルズの時も書きましたが、座して待って居ても埒があきません。縦縞を横縞に変えるくらいの発想転換がないと。アローズプロジェクトを頑張っている人たちには大変申し訳ないですが、根本的な解決に至るとは到底思えないのです。ある程度の規模の資本提携がないとチームの運営がままならないのは最初からわかっている事なのですから。
オールスターゲームが今シーズン埼玉で開催されます。順当にいけば次は高松なんです。その時までに少しでも往年のファイブアローズが復活して欲しい。胸を張って全国のbjファンを呼び寄せられるようなそんな強豪チームに生まれ変わって欲しいです。
Posted by せん at 2011年12月01日 10:01