ラジヲとギター

日韓王者決定戦　

９月２９日（木）静岡・グランシップ

浜松・東三河フェニックス　６５−７５　全州ＫＣＣイージス

１０月２日（日）群馬・渋川子持社会体育館

浜松・東三河フェニックス　６９−７６　全州KCCイージス

テレビでしか見ていませんが、こんな事を言ったら大変失礼なのですが、試合前から全州が勝つのでは？、とそういう得体の知れない空気を感じました。全州のバスケットボール大統領、許載ヘッドコーチの心は柔道の様に自然体、一方河合ヘッドコーチは完全に気負っていた感で一杯だったかと思います。

全州のバスケットは、普通に浜松の対策をして勝ったという印象を受けました。浜松には高さが無いのでとにかくセットオフェンスに持ち込ませます。トランジションの切り換えの時にただ闇雲にハリバックするだけでなく、必ず自分のマークマンにへばり付きながら戻ります。ＤＲからの速攻の時に健哉選手も山口選手も縦パスを出す場所が無く、ドリブルでリングに向かうしかありません。なので浜松のお家芸であるあの目の覚めるような速攻が効きません。まんまとツボを抑えられました。

セットオフェンスに関しては、レイニクソン選手が居ないジェフとアーノルドを感じました。この２選手がピンになってしまった時の力の減退を強く感じました。焦る、一人で何とか突破しようと強引になる、つまらないファールを重ねてしまう。ダブルチームでファールを犯してしまうフェニックスを僕はあまり見た事がありません。

それにしても韓国のバスケットって．．．．．。相手が守ろうとしたらもうジャンプしていたというか、キャッチしたらもう飛んでたみたいな。相手が自分よりサイズが大きくても、その時点でもうタイミングミスマッチを生み出しています。何も考えずに感覚だけで飛んでいるようで、でもシュートセレクションは間違っていない。徴兵制は関係ないでしょうけど、世界で活躍するサムスンではありませんが、何だか戦場・現場で培われたファンダメンタルみたいなものを感じました。自分達よりも強い相手と数多く闘い、そして弱者が強者に打ち勝つにはどうすれば良いか、そんな雰囲気を感じました。どうしても「速さ＝ＲＵＮ」と錯覚してしまいますが、決してそれだけでは無いんだなと思いました。

全く関係のない話ですが、今外務省の職員で海外勤務を嫌がる職員が結構多いそうです。日本代表がアジア予選で７位に終わりましたが、日本バスケットを日本というビニールハウスの中で栽培している限り、この順位を上げる事は並大抵の事ではないなと感じました。

話を元に戻しますが、チームの新旧交代の時期はどんなスポーツの世界でも一番難しいものですが、そんな理屈よりもこの敗戦はとても悔しく思います。「フェニックスよ、俺がアンタに勝つまではアンタは最強で居てくれよ。」そう思うチームだからです。

弱いフェニックスなんて見たくありません。

ＷＥ ＡＲＥ ＰＨＯＥＮＩＸ！　ＧＯ！ＧＯ！ＰＨＯＥＮＩＸ！

一刻も早く甦れＰＨＯＥＮＩＸ！