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2013年12月26日

12月21日(土)大阪エヴェッサ 対 秋田ノーザンハピネッツ 戦

~中村和雄ヘッドコーチ集大成の今シーズン~
12月21日(土)大阪エヴェッサ 対 秋田ノーザンハピネッツ 戦
カンファレンスセミファイナル、大阪エヴェッサ 対 京都ハンナリーズ戦以来の住吉スポーツアリーナです。大阪エヴェッサ 対 秋田ノーザンハピネッツ戦を観戦しに行って参りました。
12月21日(土)大阪エヴェッサ 対 秋田ノーザンハピネッツ 戦
凄い試合でした。魂と魂のぶつかり合いの様な試合でした。エヴェッサにとっては2節連続で東西首位のチームとの対戦という厳しい闘いでしたが、しかしここはホームゲーム。相手が誰であろうともホームを死守するという気迫で満ち溢れていました。
12月21日(土)大阪エヴェッサ 対 秋田ノーザンハピネッツ 戦
そんな気合いがそのまま試合にも乗り移り、ゲームもエヴェッサペース。お互いにゾーンディフェンスを展開する中、エヴェッサのターンオーバーやディフェンスリバウンドからの速攻は見応えがありました。
12月21日(土)大阪エヴェッサ 対 秋田ノーザンハピネッツ 戦
特に素晴らしいと思ったのが石橋選手の働き。今シーズンのバシ選手はマッチアップの相手が鈴木達也選手や富樫選手など、今売り出し中の若い選手になると必ず先輩としての意地を見せようとします。あの対空時間の長い3ポイントが放たれた瞬間は敵味方関係無く誰もが息を呑むのではないでしょうか。
12月21日(土)大阪エヴェッサ 対 秋田ノーザンハピネッツ 戦
後半に入るとノーザンハピネッツの凄まじさが一気に爆発しました。スパイラルオフェンスを起点にペネトレイト、外角シュートであっと言う間に同点に。この怒涛のオフェンスにエヴェッサディフェンスは殆どついていけませんでしたが、しかしここからは一進一退の展開が続きます。
12月21日(土)大阪エヴェッサ 対 秋田ノーザンハピネッツ 戦
勝敗を決めたのは第4クォーターからのチーム力だったと思います。エヴェッサは第4クォーター、「兵糧(スタミナ)も武器・弾薬も潰えた。」状態で無理な個人のプレーが展開されてしまいます。一方のハピネッツは満を持して中村ヘッドコーチが富樫選手に「GO!」のサイン。富樫選手のペネトレイトやシュートにチーム全員が鋭く反応し、得点とアシストが一気に量産されていきました。

今シーズンのbjリーグの各チームの実力の差は、第4クォーターにあると思っています。この一番苦しい時間帯に如何に組織的なバスケットやヘッドコーチの理想をゲームに展開出来るかどうか。その差がそのまま順位表に現れている気が致します。
12月21日(土)大阪エヴェッサ 対 秋田ノーザンハピネッツ 戦
四方山話

マクファーランド選手とボイキン選手のある仕草から、「今シーズンのハピネッツは今までとは一味違う。」と思いました。両選手はベンチに戻るや否や、「どうして俺はヘッドコーチの指示通りにプレーが出来ないんだ!。」と言わんばかりに自らの頭を小突いているのです。審判や周囲に八つ当たりをする外国人プレイヤーが多い中、こういう外国人選手の姿を初めて見ました。
12月21日(土)大阪エヴェッサ 対 秋田ノーザンハピネッツ 戦
思えば中村ヘッドコーチが秋田ノーザンハピネッツに移籍されてからの2シーズンは苦悩の日々だったと思います。ご自分の理想を僅かな期間で成し遂げようとする葛藤の姿に心が痛みました。しかし今シーズンのインタビューを見たり聞いたりして、やっと理想に近づいたチームの完成に手応えを感じているのではなかろうかと思います。
12月21日(土)大阪エヴェッサ 対 秋田ノーザンハピネッツ 戦
以前、今シーズンのエヴェッサの会場は素晴らしいと書かせて頂きましたが、今回も改めてそれを感じた土曜日でした。MCさんがアウェイ側に来られて遠方から駆けつけたハピネッツブースターの皆さんを労う。退場されるお客さんの背中でまいどくんと一緒に深々と頭を下げ、「どうか苦しい時こそブースターの後押しを!、明日もこの会場でお待ちしています!。」と。“禍福は糾える縄の如し”僕はこういう真心があれば必ずや大阪エヴェッサは復活を遂げ、4つ目の星が舞い降りてくる日が来ると思います。
12月21日(土)大阪エヴェッサ 対 秋田ノーザンハピネッツ 戦
ハピネッツの勝利の大勢がほぼ決まった時、観客席のエヴェッサブースターの方から「(エヴェッサが)有明に行くぞ!。」という叫びが聞こえて涙が溢れました。今は苦しいかもしれない。でもエヴェッサ戦士達は誰一人全く手を抜かずに俯く事も無く、最後まで渾身の力を振り絞りました。特に第4クォーターのスニード選手の最後まで諦めないガッツは、「今シーズンはもっとエヴェッサの試合を見たい!。」と、そう思わせてくれました。
12月21日(土)大阪エヴェッサ 対 秋田ノーザンハピネッツ 戦
これが一番大切な事だと思うのです。勝負なので勝たなければならない。しかし結果とは勝つか負けるかの二つしかありません。それが全てなのかもしれません。しかし僕はそれよりももっと大切なものがあると思うのです。それは「お客さんに、感動を与える試合をする事。」なのではないでしょうか。この日の試合はそれに十二分に値する価値ある試合でした。

僕はそういう試合を目指している東頭ヘッドコーチを尊敬しています。
12月21日(土)大阪エヴェッサ 対 秋田ノーザンハピネッツ 戦
都市型保育園 ポポラ Presents
12月21日(土) ●大阪エヴェッサ 79 − 85 秋田ノーザンハピネッツ○

1Q 16−11
2Q 15−14
3Q 26−29
4Q 22−31


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Posted by せん(閃) at 09:29│Comments(2)大阪エヴェッサ
この記事へのコメント
悪い言い方に聞こえるかもしれませんが
ここまで中村HCのいうことを聞く外国人選手は
珍しいと思います。

今までに何度も相性が合わないことがあったなかで
今季の秋田の外国人選手は素晴らしいと思います。

正直今シーズン、一番チャンピオンに近いチームは
秋田ではないかと思います。
Posted by わさびーふ at 2013年12月29日 12:21
わさびーふさん

良い時と悪い時がありますからね。中村HCが2年間大変苦労された暁での今の状態なんだと思います。

でも僕は優勝に一番近いのは京都ハンナリーズと琉球ゴールデンキングスだと思いますよ。申し訳ありませんが、やや京都の方が琉球よりも確率は上かな、と思っております。
Posted by せん(閃)せん(閃) at 2013年12月30日 22:43
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