2013年03月18日
心を込めて ~継承され続けていくもの~
あまり良い表現ではありませんが、今の気持ちを率直に表現するなら、ルパン三世 カリオストロの城のラストで、庭師の老人が、去って行くルパンや銭形警部を見て「なんと気持ちのいい連中だろう。」と語るあのシーンを見た時の爽やかな気持ちです。
お食事をして、お茶を頂いて。バスケの話でお昼から夕方まであっと言う間に時間が過ぎていって、お二人とこんな機会初めてだったのにも関わらず、何だかとても懐かしい。旧友との再会の様なそんな静かで心地良い時間でした。
辛かった事と受けた恩を切り分け、受けた恩に対してだけ「またいつか恩返しがしたい。」そんな風に話す事が出来る、このお二人の様な男になりたい。どうしようもない事、無念を沢山知っているのに、そんな風に話せるこのお二人の様な男になりたいです。
小さい器の僕は、このお二人のこれからを心配しましたが、会ってすぐに杞憂だと思いました。何故ならこんな素晴らしい人たちを世が放っておくわけがないと思ったからです。
失ったものは容易には取り戻せないけれど、でも代わりに得られるものもあると思います。それは人間の幅ではないかと思います。精神的に強くなるという事は、実は硬くなる事ではなく柔らかくなる事で、人の痛みは自分に傷を負って、瘡蓋になって、それがやがて治癒した時に初めて気づくのだろうと思います。
また新たな挑戦が始まった時に、笑顔で再会が出来る事を心からお待ち致しております。
さて、私が手にしている紙袋の中身がこれ、竜児さんからお土産にと頂いた豊橋銘菓、若松園のゆたかおこし(上)です。このお菓子は明治三十四年に豊川稲荷に奉納して誕生したそうで、昭和天皇が御即位された時に豊橋市より献上されたそうです。甘くないお菓子とか、塩っぱくない梅干しが流行りの中、ガツンと甘いお茶請けには最高のお菓子でした。これもまた初めて食べたのにどこか懐かしい甘さで、僕の住む街の近くには信楽の朝宮茶が有るので、一緒に堪能させて頂きました。
竜児さんは子供の頃からこのお菓子を食べて育ってこられたそうで、そう思うと感慨も一入でした。
竜児さん、キクさん、本当にありがとうございました。
Posted by せん(閃) at 19:30│Comments(0)
│河合語録
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