激闘のあと 秋田ノーザンハピネッツ

せん(閃)

2012年03月12日 12:37


ハピネッツブースターのいまなおさんから、秋田名物のいぶりがっこを頂きました。まず袋から取り出すととても香ばしい香りが一面に広がります。名前は聞いた事はあったのですが今回初めて頂きました。いぶりがっことは、干し大根が凍るのを防ぐために大根を囲炉裏の上に吊るして燻して乾燥させ、通常のたくあんと同様に塩と米ぬかで漬け込んだ秋田の伝統的な漬け物だそうです。とにかく日本酒が止まらない超ヤバい美味さです。

いまなおさんはいつも地元秋田魁新報に掲載される中村語録をブログに掲載して下さっています。浜松東三河から秋田のヘッドコーチに就任された中村ヘッドコーチ。ここから遠い遠い秋田の地に就任されてコーチの存在を全く感じられなくなってしまいました。しかしいまなおさんがこうしてご自分のブログにコーチの事を掲載して下さるお陰で、中村ヘッドコーチの体温を知り得る事が出来ます。いまなおさん、いつもありがとうございます。

今回ちょっと残念な出来事がありました。それは2日間を通してアウェイベンチ側シャッターが長い時間開いたままになっていた事です。彦根市民体育センターに空調が無いのは仕方がない事ですし、それに異議を唱えるつもりは毛頭ありません。シャッターが開いていて、まだまだ機材の搬入があるのかと思いきや、全くありませんでした。当然の事ながらアウェイベンチ付近は気温が下がり、中村ヘッドコーチがコートインするや否や、「これでは駄目だ。」とマネージャーの方に選手全員にカイロを配るように指示しました。シャッターにはちゃんとスイッチがついてあり容易に開け閉めが出来る様でしたし、そもそも観客が入場する時間には全ての搬入が終わっているというのはエンターテイメントの基本だと思うのです。

滋賀の会場は皆さん頑張っておられると思います。しかしながらどうもそれらを統括する力が欠けている様な気がするのです。布引の車椅子席事件の教訓が生かされていないのではないでしょうか。バスケットスクール、チアスクールと最近凄く頑張っている球団さんですが、うがった見方をすればそれは、「自分たちの収益になる事だけは頑張る。」と受け取られかねません。

一度チャンピオンチームの会場に勉強に行ってみてはいかがでしょうか。チャンピオンチームの会場ではまずそんな不快感を感じる事はありません。もしバスケットの内容と運営が別物と考えておられるのでしたら、滋賀に有明は一生来ないと思います。

どうかアウェイブースターさんが温かみを感じられる球団さんを目指して下さい。

土曜日のハーフタイムの時、カイル選手が勇樹選手を突き飛ばし詰め寄る事件が起こりました。カイル選手のジェスチャーから「何故俺がスクリーンをかけているのにペネトレイトしないんだ!。」という不満をぶちまけたのだと思います。

この事を事なかれ主義の日本人的感覚で対処するか、それともトコトンまでやるか。僕は今のパピネッツに限らず、チーム状態の悪い時には必ず後者が必要だと思っています。別の見方をすれば、カイル選手にチーム愛がなければ来年の契約があるかどうかもわからない身でこんな行動には出ないと思うのです。

ケミストリーとは、おとぎ話や仲良しクラブから決して生まれる訳では無いと思うからです。

こんなに苦悩される中村ヘッドコーチを僕は見た事がありません。ノーザンハピネッツの事を何も知らない僕でも今チームはどん底だというのがわかりました。コーチは未だ、対戦相手だけではなく、ハピネッツとも闘っておられるんだろうなと思います。

中村ヘッドコーチという方は、心に入る選手を大切にします。決して従順さだけを求めている訳ではないのです。そして一度勝った手は二度と通用しないと思う厳しさを持った方なのです。だから選手の皆さんがついていくのが大変なのです。

コーチお疲れ様でした。必ず何が何でもどんな事があろうとも有明に行って下さい。ハピネッツを有明に連れて行ける方は、日本中探しても中村ヘッドコーチしか居ないのですから。

リッキー選手とは2年ぶりですね。元気そうで何よりでした。それにしてもリッキー選手の突破力は変わりませんね。無茶な場面も多くありましたが、「自分しか居ない。」という責任感を感じました。

レイ選手、今回はちょっと闘う気持ちに欠けていましたね。よくある「手を上げているだけじゃないか。」状態でディフェンスファールを取られて不満を漏らしていましたが、そもそもどうして1 On 1のディフェンスなのに上で(ブロックショットで)勝負しないのでしょうか。最後のブザビダンクは岡田選手の愛情のオマケです。

ペップ選手も戻ってきました。これでレイ選手は本来の自分の持ち味を生かしたプレーに戻れる筈です。ディフェンスを頑張らない選手のシュートは入りません。あなたにMVPは要りません。あなたがMVPを取らない事がMVPなのです。

でもジュリアス選手へのキラーパスはお見事でした。そういう事も出来るレイニクソンが滋賀には居るという事が相手チームにとっては何よりも脅威なのです。


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