ラジヲとギター

近鉄学園前駅を降りたら目の前に帝塚山学園がババンと建立していて、「それなら何で駅名を“帝塚山学園前”にしないのかなぁ？。良い宣伝になるのに。」とふと思いました（笑）。

奈良ひとまち大学とは、奈良という地元を再発見する、奈良で暮らし、働き、もっと奈良を楽しいものにしていこうと活動されている公益財団法人で、今回そこでバンビシャス奈良の代表である加藤社長が講演されましたので受講させて頂きました。

「僕は正直昔から優等生でした（笑）。」と加藤社長。「親の教えの通り、良い学校を出て良い会社に入って、そんな人生を過ごしてきました。」そんな加藤社長に転機が訪れたのが２００５年。仙台８９ＥＲＳの中村代表に誘われて一緒に仙台８９ＥＲＳの立ち上げ・運営に関わってこられたましたが、最初は「どうやってちゃんと断ろうか。」と真剣に悩まれたそうです。

そんな時に朱鷺メッセで新潟アルビレックスＢＢ　対　トヨタアルバルクの試合を観戦。そこで今まででは考えられなかった「バスケットの試合でスタンドがオレンジ一色になり、ブースターが熱狂的に応援する姿」に感動して、誘いを断る理由を失われたそうです。

奈良と山口と鹿児島だけにプロチームが無い現状を寂しく思い、「奈良にプロバスケットボールチームをつくる会」を立ち上げましたが、奈良を離れて２０年、ご両親が商売をされている訳でもなく、何のコネもない状態でなかなか賛同してくれる企業が見つからない途方に暮れた毎日でした。しかしそんな中でも「奈良を何とか良くしたい。」と思っている方々が意外に多く存在して、奈良の経済界を紹介してくれる方との出会いが加藤社長を救ってくれたという話を聞かせて頂きました。

奈良や滋賀は大阪や京都のベットタウンという位置付けが色濃くなかなか郷土愛が生まれにくい土地柄ですが、しかし「バンビシャス奈良頑張れ！」とはイコール「奈良が好きだ！」という事に繋がるのではないかという話に感銘を受けました。

「仙台に行くと決めた時は親が泣きました。やっぱり反抗期にちゃんと反抗しておいた方が良いです。」と教室をドッと湧かせた加藤社長。エリート人生で武勇伝は無いかもしれませんが、この方は第一に信用を置く事が出来る、それがこの方の最大の魅力でありそして武器なのではないだろうかと思いました。加藤社長、貴重なお話しを誠にありがとうございました。

第二部ではバンビシャス奈良の練習見学をさせて頂きました。今回の練習見学では外国人選手が合流したという事で今までに無い迫力が体育館の空気を一新していました。僕が真っ先に凄い！と思ったのが＃２１ジャマー選手、サウスポーから放たれるシュートやペネトレイトの迫力・スピードには圧倒されました。＃３２ジョー選手は遠山ヘッドコーチが宮崎時代から欲しかった選手だそうで、この二人の選手を核に＃４アンソニー選手、＃１１リーバイ選手がリバウンドをしっかりと拾う事が出来れば、バンビシャス奈良はとても面白いチームになるのではないだろうかと思いました。

ただこの日は太志選手と達也選手が恐らく生涯初であろう外国人選手とのマッチアップに完全に戸惑ってしまい、勢いを失ってしまっていたのが少し気掛かりでした。コーチからも「太志！、何がやりたいんだ！。」と激が飛んでいました。

「バンビよ、大志を抱け！」の“大志”とは、実は“太志”だと僕は思っています。太志選手、達也選手大丈夫！、思い切って行って欲しい！、頑張って！。