バンビシャス奈良 第二回一般公開練習見学

せん(閃)

2013年07月26日 11:17


2013-2014シーズンよりbjリーグに新規参入するバンビシャス奈良の第二回目の公開練習が、奈良市南部生涯スポーツセンターで行われましたのでその見学に行って参りました。

こじんまりとした体育館でしたが、中は熱気で溢れ返っていました。平日の練習にも関わらず、多くのブースターさんが見学に訪れてました。新規参入チームなのにこれだけ多くのブースターさんを惹き付ける何かがこのチームにはあると思います。

前回の公開練習は基礎練習の部分が多かったのですが、今回の練習は前回よりもチームとしてのシステマチックな部分を取り入れつつ、その中で基本的な動作や守らなければならない事の確認を行っていました。

遠山バスケットの代名詞と言えば「トラップディフェンス」。今回早くもそのベールが少し脱がれた形となりました。しかしながら相手オフェンスをベースラインに追い込んでからロングパスで容易にフリーのシュートを次々と打たれてしまう結果となりました。プレッシャーを与える時、ボールサイドの足を一歩前に出す基本が出来ていないため、フラッシュに対してバンプが出来ていないのです。「トラップが終わりではなく、トラップは始まりに過ぎない。」中村ヘッドコーチの言葉ですが、パッサーに苦し紛れのパスを出させた後の対応が一番大切で、このヘルプを頑張らなければ遠山バンビシャス奈良の未来に栄光は訪れません。しかし練習終盤には相手のスペースをそれなりに潰せるようになりました。

嬉しかったのは選手同士で一つ一つの動きの確認し合っていた光景でした。

一つ要望があるとしたら、チーム全体としてシュートの精度をもっと底上げしていかなければならないと思いました。シュート能力というものは個人の持ち回りの責任であり、基本的には自主練習で磨き上げていくものだと僕は思っています。しかしバンビシャス奈良にOSGスクエアがある訳でも無く、いつでも好きな時に好きなだけシュート練習が出来る環境が整っている訳ではありません。

しかし「仕方が無い」を理由にしていたらいつまで経っても浮上は難しい.....。強豪チームというものはやはり何か「不可能を可能に」してきたからこそ現在の地位があると思うのです。バンビシャスが単なる新規加入チームの一つとなるか、琉球や横浜の様なアッと驚くチームになるか。その高い志を持つか持たないかが運命の分かれ道ではないでしょうか。シュートが入る事とお客さんが入る事は確実に比例すると思います。

新規参入チームにも関わらず、多くのブースターさんが詰めかける。そして奈良のバスケット熱。公開練習を見学するとブースターはチームを「我が子」の様にいとおしく感じていくものです。バンビシャス奈良は可能な限り多くの公開練習を実施して、そういう地道な努力で多くのファンを惹き付けていって欲しいと願います。


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