~和さんの親心~
今節はとにかくアルビレックスがディフェンスを変えてきた。この一言に尽きました。bjリーグで一番と言っても過言ではないくらいスクエアなディフェンスを起用しない中村ヘッドが、ハリバックとインサイドを固める引いたディフェンスを展開し、この布陣に正直不気味な予感がしました。
序盤からとにかくレイクスはアグレッシブな速攻を主体としたバスケットを展開し、アルビレックスに息つく暇を与えません。何か仕掛けないといけない日曜日の再戦だったので、僕はこれは非常に素晴らしかったと思いました。セットオフェンスになるとどうしても高さの差があるので、遠山ヘッドはここに全てを賭けてきたと思います。マサ選手はミスマッチをよく守り、遥太選手は欲しいところでの得点をしっかり決め、J選手も外国人選手のパワープレイにもろともしませんでした。
勝敗のポイントは二つ。滋賀側からすると第3クォーターに岡田選手を引っ張り過ぎてファールトラブルとなり、第4クォーターに起用出来なかった事。新潟側からすると、岡田選手にフリースローを打たせなかった事。
もう一つはリード選手のファールトラブルで池田選手にスイッチした時に、レイクスがオープンなオフェンスを展開しなかった(出来なかった)事が大きかったと思います。
それでも第四クォーター、明らかにレイクス不利な布陣でも最後まで粘る事が出来たのは、総体的にはレイクスの方が強かったんだと思います。しかしそこは百戦錬磨の中村ヘッドコーチ。第四クォーターの作戦板の指示はあまりにも鮮やかで分かりやすく、選手に自信を持たせるには十分なものでした。
四方山話
アルビレックスの連勝は中村ヘッドコーチの親心だと思いました。これから本格的な厳しい戦いが続く遠山HCに対し、『レイクスにはこうやって勝つんですよ』というお手本を見せてくれたと思うのです。点差は異なりますが、丁度昨シーズンの守山でハンナリーズに完敗した二日目に状況が似ていました。
レイクスはバイウィーク、このバイウィークに休んだり調整なんかしていたら僕はまた昨シーズンの様に勝ちきれない日々が待っていると思うのです。
アルビレックスとレイクスのもう一つの差、それは体力の差であった事は歴然です。夏の過ごし方の差と言っても過言ではないでしょう。第三クォーターに電池切れになった途端に一対一が守れなくなり、つまらないファールが嵩んだ姿は見ていて悲しいものがありました。
しかし今から夏の練習の差を持ち出しても仕方がありません。このバイウィーク、ボールを使わない練習でも良いくらい、とにかくチームをもう一ランク力強く上に引き上げる必要があると思います。ボックスアウト、ステイロー、ハンズアップ、もう一回基礎に戻り、青森を力でねじ伏せる必要があります。頭脳ではなく、フィジカルで勝利をもぎ取って欲しいのです。
たとえ接戦でも、ホームゲームくらいはブースターに勝ちを見せて欲しい。強豪相手にスマートバスケットだけで勝てないのは当然なのです。
たった二週間で劇的に変化する事は無いかもしれません。しかし人はやった分だけ必ず自信に繋がります。今シーズンレイクスが再び有明に行くには2位以上の通過じゃないと到底無理です。“プレイオフにさえ行ければ”なんて甘い考えでいるのなら今から諦めた方が良いと思います。遠山ヘッドの言葉を借りれば、『レイクスのウィークポイントの1つとして、チーム全員がもっと真剣にならなければなりません。』
かのライバル達が、同じ失敗を繰り返す訳がないのですから。
成基学園 Gゴールフリー PRESENTS
12月13日(日) ●滋賀レイクスターズ 66 − 70 新潟アルビレックスBB○
1Q 22−19
2Q 19−18
3Q 15−16
4Q 10−17