ラジヲとギター

ＭＶＰの岡田選手の言う通り、この日の試合は伸也選手とワラ選手のケニー選手へのすっぽんディフェンスに尽きたと思います。それによりケニー選手がボールを持ち過ぎてしまったり、逆にキープ出来なかったり完全にバランスを崩してしまいました。そこで２４秒を浪費させたお陰でブロンコスにはタフショットしか残っていませんでした。後は第一クォーターで開いた点差のコントロールゲームでクォーターエンドを迎えるという、一番理想的な勝利でした。

琉球ゴールデンキングスにいつもやられてきたこの展開が、滋賀レイクスターズから生まれて本当に嬉しい勝利でした。

もう一つ特筆すべきだと思ったのは、ブロンコスのスクリーンに対するディフェンスでした。今までのレイクスガード陣はスクリーン＝壁ドン！でしたが、ショウディフェンスでかわしたり、ひっかかってもスムーズにスイッチする事が出来ました。確かにブロンコスのセンターフォワード陣のスクリーンではないので本格的な武器とはまだ言えないかもしれませんが、テストだったとしてもテストに満点近い合格点を出せたのは非常に良かったのではないでしょうか。

課題を三つ感じました。一つ目はカットファンダメンタルをもっと磨いて欲しいこと。シャッフルの時のスクエアカットとフレアカットがあまり生きていないように感じました。ワラ選手が折角ギブ＆ゴーで切り込んでいるのに殆どパスが通らない。それを象徴するのが今シーズンのワラ選手の得意のトルネードドライブの激減です。これは非常に勿体なく思います。シャッフルには答えが無い。何故か？、無限の可能性を秘めているからです。引き出しはどんどん作っていくべきです。

もう一つは第三クォーターのペップ選手とニチィ選手のファールの無駄遣い。コントロールゲームに入っているのにファールで無理などする必要は無いし、レフリーに対する心証を悪くする必要性などどこにもありません。特に次のゲームは浜松戦、タフなゲームになる事は避けられません。いかにファールをせずに厳しくアタックするかを磨いて欲しいのです。ファールをしないとディフェンスをサボッていると勘違いしてはいけないと思います。

最後に伊戸選手。サイズの無い選手がこの世界で生き残る方法がわかりますでしょうか？。それはドライブです。竹野選手や青木康平選手がなぜあのサイズで一流選手の名を欲しいがままにしているのか、それはドライブでシュートできっちりと終わっているからです。それがあるから彼らの３ポイントは相手チームにダメージを与える事が出来るのです。外だけの選手ではこの世界では生き残れません。サイズの無い選手がドライブでシュートで終わるには色んなものを習得しなければなりません。フローター、クラッチ、１ステップレイアップ．．．．．、その中で自分に合うもの何か一つだけでもいいから習得しましょう。

フォワード陣というのはサイズの無い選手からのペネトレイトを決められるのは嫌なものなのです。それが出来たらこっちの思う壺です。


ハーフコートなのにレイアップが多いバスケット。一つの理想的な形だと思いました。