ラジヲとギター

　　　　得点　失点
滋賀　87.3　86.3　+1.0
琉球　81.4　79.8　+1.6

今、レイクスのディフェンスはガタガタです。そのデータは当然ＷＥＳＴ全球団に行き渡っているでしょう。これからの対戦相手は全部シャイニングサンズ（正確にはフェニックス）の様な攻めをしてきます。キングスにとってその攻撃パターンは得意中の得意です。

レイクスのディフェンスがガタガタと言いましたが、特に重症なのがポストからのペネトレイトです。滋賀ダイハツエリアを蹂躙され続けています。あそこにさえ入ったらゲイリーもレイも道を開けてくれます。

なんで道を開けてくれるかは言うまでもなく、小手先だけのディフェンスをして早いクォーターでファールを重ねるからです。マイキーが居ればそのザルＤＦも取り返してくれますが、僕はその無理が祟って彼が足を痛めたとしか思えません。

昨シーズンの野洲でのキングス戦のビデオがあれば全選手それを見て欲しいです。自分達はどうやってキングスに勝つ事が出来たのか。僕は見ました。結論から言うと、あれでしかキングスに勝てないバスケットで連勝したと思います。

川中島の戦いで武田信玄は上杉謙信の車懸りの陣を鶴翼の陣で守りました。妻女山からの別働隊が到着するまで辛抱強く守りました。キツツキの戦法を見破られたミスを、その辛抱がカバーしたのです。

僕は今のレイクスに一番欠けているものはこの“辛抱”ではないかと思うのです。守りとは受け身ではありません。バスケットにおける守りとは、攻撃と紙一重なのです。

今回のキングス戦、滋賀ダイハツ付近を死守しましょう。あそこを破られると相手は何でも出来てしまいます。ベースラインは仕方ありません。シャイニングサンズ戦での序盤、実はレイクスも３－２でうまく守っていたのです。でも遠山ＨＣが３人の外国人選手に魂を注入すると残念な事にその陣形が脆くも崩れ去ってしまいました。それが血となり骨となっていない何よりの証拠でした。

全部は守れません。しーげにもコスにも効果的な３ポイントを何本かは決められるでしょう。でも考えてみて欲しいのです。アウトサイドとはチームに勢いがある時だからこそ決まるのです。１・２・３のタイミングだから決まります。チームが劣勢であったりエナジーの無い時のアウトサイドなんて入るものではないのです。僕は｢苦しい時の３ポイント。｣なんてまやかしだと思っています。バスケットはギャンブルには微笑んではくれないものです。

ラマーに良いディフェンスとリバウンドの兆しが見えてきました。僕はオフェンスが出来る選手には必ずディフェンスは出来ると思います。何故ならディフェンダーの事が分かっているからこそオフェンスが出来ると思うからです。

妻女山からマイキーマーシャルという別働隊が到着するまで、とにかく辛抱強く守りましょう。