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2010年03月24日

琉球ゴールデンキングス 2

琉球ゴールデンキングス 2
バスケットの選手が一番評価を落としてしまうミス、それはターンオーバーです。何故かと言うとターンオーバーからのペネトレイトは防ぎようが無いからです。車は急に止まれません。止めようと思ったら出合頭の事故と同じでファールをするしかなくなってきます。


キングスのターンオーバーからのペネトレイトというのは大地震の後の大津波みたいなもの。もうただ飲み込まれるしかありません。キングス、ライジング、エヴェッサ、これらのチームはミスというものを絶対に見逃してはくれません。マイキーが加入した分だけ進化はしていますが、まだまだファストブレイクがセカンダリブレイクに落ちてしまうレイクスとの差がここにあります。

キングスはピンで相手をねじ伏せるバスケットではなく、チーム一丸となって戦うチーム。なので一番ミスを許してくれない対戦相手です。キングスと渡り合うにはとにかくターンオーバーを無くす事、もうこの一言につきます。これを気をつければゲームは壊れないでしょう。今シーズンのレイクスの勝利の殆どが先行逃げ切りか第3クォーターで頭一つ出るパターン、だから試合が壊れては太刀打ちできなくなるのです。

ターンオーバーを2日間とも5以下にする。厳しいですか?、でも厳しいと思うのなら次のステージはヒートデビルズに譲るしかありません。

リバウンドが生命線のレイクス。その立役者は言うまでもありません、ゲイリーです。しかしそれ故の副作用もここにきて新たに出てきています。それはゲイリーのマッチアップの相手です。ゲイリーがリンやパーカーとマッチアップした時に彼の頭の上を好き放題ジャンプシュートを打たれていて沈められているのです。
これはある意味やむをえない事情があります。リバウンドというのは一見リングに嫌われたボールをただ空中でキャッチするだけと簡単そうに見えがちですが、実際は立ち位置、飛ぶタイミング、フィジカルの駆け引きなど非常に高度な技術を要します。背が高ければ高い程優位に見られがちですが、それだったら単純にレイの方がゲイリーよりもリバウンドが優れている筈です。

話を元に戻しますが、ゲイリーのリバウンドはレイクスの生命線。なのでシュートを打たさせまいという事よりも、そのこぼれ球をいかに一番早く一番高い位置でキャッチするかという事に神経がいってしまいます。前方できついディフェンスをすると今度はリングに間に合わない。しかし、リンやパーカークラスになるとミドルレンジのジャンプショットは外してくれません。

恐らくもうキングスのマクヘンリー辺りはその事はインプット済みでしょう。まぁこれがバスケットの醍醐味であり、面白さではあるのですが。何で激しくプレスをかけなければならない場面で幾度となくゾーンに拘ったのか、事情はここに有った気がします。確かにマンツーでは特にパーカーのような忍術師にはオフェンスリバウンドを奪われる可能性が高まります。
琉球ゴールデンキングス 2
“キングスにはゾーンディフェンスが有効”という概念ももう過去のものです。それは小淵の加入です。この終盤の時期に日本人でキングスに加入するってどんな優秀な選手なんだろうと思っていましたが、やっぱり優秀な選手でした。相手チームが執拗なゾーンディフェンスで守るものだからキングスも黙ってはいませんでした。3ポイントの確率は30%で良い選手(ジョーは30.3%)と評価されますが、この小淵は40%。ゾーンでジョージリーチやスティンバージを塞いでも外から菅原、与那嶺、この小淵の3ポイントが飛んできます。しかもキングスの3ポイントは絶対に決められるタイミングでしか打ちません。もしこぼしたとしてもそのリバウンドをジョージのダンクが待っています。

ハーフコートバスケットにも磨きがかかり、益々穴が無くなったキングス。そんなキングスに対して我らがレイクスがどう挑むのか。僕は勝利の鍵は秒単位のベンチワークにあると思います。試合は生き物です。リバウンドが大切な場面もあり、そして激しいプレスが大切な場面もあります。特にこの3チームはこの切り返しを目まぐるしく変えて相手に的を絞らせません。それが一番顕著なのが実はキングスなのです。その答えは簡単、全員一丸となって闘うチームだからです。

桶谷HCは比較的タイムアウトの少ないヘッドコーチです。だから余計目立つのですが、桶谷HCのタイムアウトの指示は大抵激しいディフェンスとそれにより奪った後のペネトレイトの指示です。そしてタイムアウトが無い場合でも、バスケット選手にとって一番キツい第3クォーターの出だしに同じ作戦をよく用います。



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Posted by せん(閃) at 00:31│Comments(0)レイクス
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