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2010年01月20日

高松ファイブアローズ

高松ファイブアローズ
ファイブアローズの怖さはチームのエナジーである。チームエナジーが一旦沸騰するとちょっとやそっとでは鎮まらなくなる。試合に対するモチベーションが高い、例え30点ビハインドでも最後の最後まで選手の目が死んでいない。見上げた根性である。

よく岡田が凄いと言われるがそれは半分当たっていて半分足りない。では残りの半分とは何か?、それは岡田と竹田のコンビネーションが凄いのである。野洲の開幕戦の時にこんなシーンがあった。レイクスがターンオーバーをしてしまった時、岡田が前に居る竹田にパスをしようとした時に、間に居たジョーがそのパスをカットしようとした。すると岡田はチェストと見せかけて一瞬タメを作り、ジョーの足元にバウンズを放った。ジョーはそのフェイントにひっかかってしまって竹田にパスが渡ってしまう。特筆すべきなのはその時に竹田はもう目線も腕も下の位置を意識していたのである。だから2人とも走りながらなのにドンピシャのタイミングでパスが渡ったのだ、しかも横ではなく縦パスなのである。僕はそのプレイを見た時に、この2人がどれだけ一緒に厳しい練習を積んできたか、それを垣間見る思いだった。

互いにSGなのに竹田は常に岡田がフリーの態勢でシュートを放つか、その事を考えている。こういうチームはしぶとい。だからむしろ岡田を抑えるというよりも、いかに竹田と岡田を分断するかにポイントがあると思う。岡田はジョーのように一人で突破する能力がそれ程長けている訳ではないから尚更である。

そしてややこしい、本当にややこしいマイケルガーデナーだ。身長183センチで一人で30得点以上取る笑うしかない選手だ。当然ユウタの出番となってくるのだが、最近ユウタのディフェンスはちょっと厳し過ぎてファールが多い。モグラ叩きのようにあれだけ相手選手をバシバシしばいては当然ファールもかさむ。今回ユウタに心がけて欲しいのはシバきではなく粘着である。ストーカーの様にいつも張り付いて、いかにガーデナーをイラつかせるか。だからユウタのファールトラブルだけはどうしても避けたい。ありがたい事にガーデナーはかなりの確率で粘着にはイラついてくれる。
高松ファイブアローズ
今のファイブアローズにレイクスが決して相性が良いとは思えない。むしろ往年のRUN&GUNよりも若干スピードの落ちたエヴェッサの方がまだ戦い易いとさえ思える。

最近のレイクスは負けパターンがあまりにもはっきりし過ぎている。第1Q飛ばすのは正解、でも第2Qに相手がタイトなディフェンスを敷いてきた時に大逆転を食らう。逆転ならまだ良いのだが大逆転を食らうのである。そしてそれを奪い返す精神的タフさは持ち合わせていないのが現状だ。

敵を知る前にまずは己を知る事から始めてみてはどうだろう。相手はどこも自分達よりもサイズが無いのだから第2Qに激しくアタックしに来るのは当たり前なのだ。なのにここでいつもリズムが狂い、第1Qであれだけ出来ていた自分達のバスケットをまるで別人の様に見失う。そして失点を取り返そうと焦り、単調な攻めからターンオーバーを連発する。今のレイクスのバスケットはまるで6連敗した時のバスケットである。

何故そんなに早く楽になりたがるのかがわからない。第2Qに得点出来なくても、失点をしなければ良いのである。力はあるのに精神力の脆さで負けているのである。第4Qまで並走さえ出来れば、そこからは嫌でも物量の差が出るのだ。

「勝つためにはどうすれば良いか。」というより、ちょっと一歩下がって「負けないためにはどうすれば良いか。」という意識を持って欲しい。もちろん冷めろと言っている訳ではない。ホットにスピーディーに攻めないといけない。でも今のレイクスに一番大切な事は冷静さを取り戻す事だろう。

野洲でキングスと対戦した時は本当に素晴らしい集中力だった。最後負けてしまったけれど、何よりもレイクスメンバーが一つになり、ターンオーバーを出しても決して焦らずにコツコツと取り返した。今はどうだ?、失敗したらモロに顔に「しまった!。」という表情が出て、イラついて審判の判定にもイラついて自分を見失っている。まだ第2Qなのに。

ファイブアローズも確実に同じ戦法で来るだろう。もしタイトなプレスで来て、どこにもボールを出す所が無かったら逆にファールをもらうのも一つの手だろう。相手は選手の枚数が少ない分、ファールトラブルは何よりも怖いはずだ。

叩かれても蹴られても審判がアホなジャッジをしても、とにかく一つ一つ冷静にレイクスのバスケットをしよう。スムーズに自分達のハーフコートにボールを運び、ポストにパスを出し、両サイドから切り込む。またはポストから両サイドにクイックネスなパスでロングやミドルを狙い、そのリバウンドを確実に奪う。勝つとか負けるとか、そんな事はどうでもいいし考えなくていい。余計な雑念を捨て、今の瞬間に一番最善なプレイをする事だけを心掛けて欲しい。

これからどんどん各チームはレイクスに対して手を変え品を変えかく乱してくる。89ERSの時の様にトラッシュトークも出てくるかもしれない。しかし、

レイクスは普通にやれば強い。

その事実だけを胸に抱き、自信を持って戦って欲しい。


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Posted by せん(閃) at 00:39│Comments(2)レイクス
この記事へのコメント
こんばんは、いや、おはよ~ございます(^O^)かな?

ふむふむ、次のゲームの観戦ポイントがよ~くつかめましたぞ!ありがとうございます。m(_ _)m

そして、なんかいつも歯に引っ掛かっていたけどうまく言葉にならなかったんですが、すっきりしました!
そうなんですよ。『レイクスは普通にやれば強い』んです!
そう!そう!なんかいつもちょっとうまくいかないと、すぐバタバタしちゃいますけど。
堂々と自信を持ってレイクスのバスケをすれば、
おのずと勝ちへ結び付くんですよね~!

ブースターとしてもこれを肝にすえて試合の流れの変化に動じず、堂々とブーストし続けないといけませんね。
次回会場に行ったら早速実践しますよ!

元気でてきました~!
ありがとうございます~!!
Posted by えいちゃんえいちゃん at 2010年01月20日 03:56
えいちゃん、こんばんわー。

まぁ、この前の試合は89ERSのベンチプレーにまんまと
してヤラれましたという事で。他のリーグでもベンチプレー
に長けたチームはありますからね。ポマーレのような、「け
しかけ役」がいるんですよ。昨シーズンガーデナーに対して
も歯覚過敏してましたから。

天日ヘッドが相手なら、歯牙にもかけなかっただろうし何も
起こらなかったでしょう。

いったんウェスタン戦に戻って、真っすぐにバスケットだけで
戦ったらいいと思います。そしたらレイクスらしさをきっと取り
戻してくれるでしょう。
Posted by せん at 2010年01月20日 20:34
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