青木康平という選手

せん(閃)

2012年04月20日 08:14

この度、大阪エヴェッサの青木康平選手が週間MVPを受賞されました。

僕は青木康平選手をプレイヤーとして大変尊敬しています。決して恵まれた体格ではないのにも関わらず多彩なシュートを放ち、そして正確無比なあのフリースロー。トリッキーなペネトレイトでシュートを捻じ込むフィジカル、凄く勉強になりますしお手本になる部分を沢山持った選手だと思います。

元大阪エヴェッサのヘッドコーチ、天日氏が試合の解説をされる時に青木選手について度々こう表現されます。

「彼はシュートを諦めない。」

僕は青木選手を見ているとサッカー界の元日本代表、中田英寿さんを思い出すのです。

中田さんも決して恵まれた体格ではありませんでした。彼がセリエAでプレーした時それこそダブルチーム(サッカーではそんな言葉はありませんか?w)で徹底的にマークされ、蹴られ、押され、突き飛ばされようとも転倒せずにボールを離しませんでした。

最近のbjリーグの、特に日本人選手を見ていて凄くつまんなくなるプレーがあります。それは明らかにファールをもらいにいこうとするプレーです。中にはシュートモーションの時に相手の手がちょっと触れただけで大袈裟にバンザイをする選手も居ます。

しかし青木選手はシュートを諦めません。なので余程強く叩かれない限りボールから手を離しません。ご存じの通り青木選手のフリースロー成功率は驚異の数字です。本来ならファールをもらいに行き、FTを決めた方が有利な筈です。しかし彼は2スローよりもバスケットカウントが多くなります。

もしかしたら大袈裟にアピールしないとなかなかファールを取ってもらえないというジレンマがあるのかもしれませんが、やはり、

「シューターはボールを離さない。」

これはバスケットマンにとって非常に大切な姿勢なのではないだろうかと思うのです。どんな体勢になろうともこのボールをあのリングに捻じ込んでやる!。この執念こそが観客を魅了し、尊敬されるプレイヤーになれる要素ではないだろうかと思うのです。

触れた触れなかったという事実は、実際のところは当人同士でしか分からない事です。審判には見えたか見えなかったです。その事を冷静に客観的によく理解しているのが青木康平選手なのではないだろうかと思います。

青木選手、これからも数多くのMVPを受賞し、バスケットボールファンを魅了し続けていって下さい。


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